日本語の魅力を世界の人に伝えたい、そう思ったら行動しましょう!日本語教師として活動する一つの方法は、大学で日本語教育を主専攻または副専攻にて修了することです。
目次
大学で日本語教育を学ぶメリット
実は、私も大学で日本語教育を学びました。大学で勉強して良かった!と思うことが5つあります。
①学内の留学生と仲良くなれる!
日本語教師として、外国から日本に来た方たちが何に困っているのか、どんなことを必要としているのかを知る必要があります。様々な留学生との交流の中で、遊びに行ったり、困り事を解決したりして、視野を広める機会が優先的に得られました。
②近くの日本語教育をしているコミュニティを訪ねることができる!
フィールドワークでは、この地域でどのように日本語教育が行われているのかを調べました。近くの学校や地域のコミュニティセンターなどを訪ねてインタビューしにいきました。一人ではあまり踏み込めないところまでお話しできるのは特権です。
③経験豊かな先生方や、ゲスト講師の方と触れ合える!
自分で勉強しているだけでは直接出会わなかったであろう講師陣に出会うことができます。日本語教育を研究している講師や、実際に教壇に立っていらっしゃる講師からリアルな最新情報を手に入れることができました。
④他の分野とも兼ね合わせて勉強できる!
大学にはたくさんの科目があります。全然関係ない科目と思っていても、案外日本語とつながっていたりします。日本語だけの勉強ではなく、他の分野に目を向けることによって、日本語教育を取り巻く環境をより多面的に見ることができました。
⑤学位が取得できる!
大学や大学院で日本語教育を専攻すれば、法務省告示基準の日本語教師資格の一つになります。それと同時に、卒業に必要な単位を履修して学位も取得でき、一石二鳥です。
近年、日本語教師の求人票の応募条件に「4年制大学卒業以上」が明記されているケースが増えています。
日本語教育が専攻できる大学・大学院
筆者が調べただけでも、215校の大学・大学院が日本語教育を提供し、日本語の先生になる道を開いていました。大学を選ぶときには以下の点に注意するとよいでしょう。
対象学生
多くの学校は、特定の学部・学生にのみ、日本語教育を開講しています。一部の学校では副専攻として、全学部の学生に向けて日本語教育を学べるようにしています。日本語を専門的に勉強したいのか、別の学問と並行して勉強したいのかをはっきりさせてから選ぶとよいでしょう。
+αのお金
副専攻として履修するのに、プラスで学費を必要とする学校もあります。また、日本語教員養成課程を修了した証拠として、修了証が欲しい場合に別途お金がかかる学校もあります。
そんなの知らなかった!ということのないように、最初に確認しておくとよいでしょう。
他種免許との兼ね合い
教員免許など大学生にならないと取れない資格が取りたいと思っていますか?
カリキュラム上、日本語教育を他種の免許と並行して進めることが不可能な学校があります。やる気があって、どちらも取りたい!という場合には、カリキュラムもチェックしておきましょう。
オススメ大学
海外演習がある学校
大学 | 海外演習先 |
藤女子大学 | 台湾 |
筑波大学 | マレーシア |
専修大学 | アジア圏・北米 |
学習院大学 | 韓国か台湾 |
京都外国語大学 | マレーシア・タイ・オーストラリア・韓国・台湾 |
などなど。
Facebookで情報公開
宮城学院女子大学
日本語教員養成課程のFacebookが存在します。大学に行ってどんなことを学べるんだろう、どんな活動をするんだろう、と思っている方はぜひご覧ください。また、セミナーなども随時開催していますから、学外との交流も深まるでしょう。
日本語教育能力検定試験対策講座
恵泉女学園大学
主専攻は日本語日本文化学科の学生のみですが、副専攻は全学科の学生が対象です。
日本語教育能力検定試験は合格率が毎年20%台の難関試験ですから、この検定試験への対策講座を謳っているのは特徴的です。
大学院
東北大学
ホームページを訪ねると、画像など無くとてもプレーンなサイトで『少しとっつきにくいかな?』と思ってしまいそうです。
しかし、少し踏みとどまって、中身を見てみてください。実際の論文を読むことができ、どれだけ深い研究をしているかがわかります。日本語教育をより専門的に研究したい方におすすめです。
通信制大学
大手前大学
心理学や経済学などの教養も学びながら、日本語学を履修できます。教育実習は東京・名古屋・大阪・兵庫・佐賀から選ぶことができるのは大きなメリットと言えます。
まとめ
ちょっとワクワクしてきましたか?今から大学受験の方は、選ぶ参考にしてくださいね。
また、社会人の方も、日本語教師になりたい方を科目履修生として受け入れている大学もあります。近年、学び直しや学位取得のための社会人の大学・大学院進学も、増えています。
ぜひホームページをチェックしたり、オープンキャンパスに行ってみたり、問い合わせをしてみてください。