日本語教師事情

日本語教師養成講座はハローワークで受講できる?職業訓練の3つの条件を解説

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日本語教師になる方法の一つが、日本語教師養成講座の受講です。日本語教師養成講座は、様々な団体が開催しており、受講生側が自由にどの講座を受講するか選択できます。

ハローワークでは、手に職を付けて再就職するための職業訓練が受けられます。プログラミングや一般事務など、様々な職種に関する訓練を受けられますが、日本語教師に関する職業訓練も、ハローワークで受けられるのでしょうか。

現役日本語教師の私が解説いたします。

日本語教師養成講座はハローワークで受けられる

日本語教師養成講座は、ハローワークでも受けられます。いわゆる「職業訓練」です。

しかし複数の条件を満たしていなければ、受けることはできません。

 

ハローワークで日本語教師養成講座を受ける条件

ハローワークで日本語教師養成講座を受けるための条件は、3つあります。

1.無職であること

まず当然ですが、失業中(無職)であることです。ハローワークで失業認定をされていなければ、職業訓練を利用することはできません。

2.選考を通過すること

次に選考を通過しなければなりません。ハローワークでは、希望者全員が日本語教師養成講座を受けられ得るわけではありません。人数には制限があるので、希望者が多い時には、選考を通過しなければなりません。応募者多数の場合、抽選制となります。

3.受講後に日本語教師になる意思があること

ハローワークは雇用の安定と就職促進のために職業訓練を設けています。そのため、受講後に日本語教師になる意思がなければ、ハローワークで日本語教師養成講座を受けることはできません。

ハローワークで「受講後は日本語教師になる意思があるか」質問されるはずなので、「はい」と答えておけば問題ありません。

 

ハローワークで日本語教師養成講座を受けるメリット

ハローワークで日本語講師養成講座を受けるメリットは、以下の2つです。

受講料がかからない

ハローワークで日本語教師養成講座を受ける場合、受講料が基本的に一切かかりません。

自分で申し込みをして受講する場合は、40~70万円、通信養成講座でも10万円程度の費用がかかります。

それを完全無料で受けられるので、お得です。失業中で少しでも日本語教師に興味がある方は、ぜひ受けてみるべきです。

生活習慣が身につく

失業中は何時に起きても自由なので、ついつい遅くまで寝てしまったり、ダラダラしたりしてしまいがちです。しかしハローワークで職業訓練を受ければ、失業中にも規則正しい生活習慣を保てます。

一度ダラダラした生活習慣が身についてしまうと、なかなか元の生活習慣に戻せません。

日本語教師養成講座は、講座の開催日や時間が決まっているので、規則正しく生活ができます。

失業手当を受け取りながら受講できる

職業訓練は、失業者に対して提供される技術習得制度のため、失業手当を受け取りながら受講することができます。

生活面の心配をすることなく日本語教師の勉学に集中できるというのは、ありがたいことですね。

 

ハローワークで日本語教師養成講座を受けるデメリット

ハローワークで日本語講師養成講座を受けるデメリットは、以下の2つです。

必ず受講できる訳ではない

デメリットの1つ目は、必ず受講できるわけではない点です。ハローワークで日本語教師養成講座を受講しようとしても、条件や抽選に漏れてしまうと、受講できません。

また、開講時期があらかじめ決められているため、自身のスケジュールと合わない可能性もあります。

事前に条件を確認してから受講を検討しましょう。

レッスン時間が決まっている

これは日本語教師養成講座だけではなく、他の講座も同じですが、レッスンの時間が決まっています。レッスンの時間が決まっているということは、規則正しい生活が送れるというメリットもあります。

しかし他の用事の日程をずらす必要があったり、時間を自由に使えなかったりといったデメリットもあります。

ハローワークで日本語教師養成講座を受ける場合には、他の予定よりも日本語教師養成講座を優先する気持ちで臨みましょう。

受講する学校が選べない

職業訓練として利用する学校や団体はあらかじめ決められていて、希望者が選ぶことができません。

また、日本語教師養成講座を運営している団体の中で、職業訓練を受け入れているところは限られているため、授業の質や設備を吟味することはできないということになります。

 

まとめ

「ハローワークで日本語教師養成講座を受講できるのか」というテーマで解説しました。

結論は、ハローワークでも日本語教師養成講座を受講できます!

ただし受講にはいくつか条件があるので、事前に条件をしっかり確認してから受講を検討しましょう。

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