「日本語教師として働きたい!」と思った時にまず気になるのが日本語教師の懐事情、つまり給料です。
いくらやりたい仕事でも、生活できるだけの十分な給料が貰えなければ、夢を諦めざるを得ないかもしれません。
そして「日本語教師は稼げない」と考える方がいるのも事実。
そこで本記事では、現役日本語教師の私が、日本語教師の平均年収や平均月収について本音で解説いたします。
日本語教師を目指す方、少しでも興味がある方、必見です。
目次
日本語教師の平均年収および平均月収は?
日本語教師の平均年収と平均月収についてまとめました。
日本語教師の仕事体系は特殊で、日本で働くか海外で働くか、常勤講師として働くか非常勤講師として働くかなど、一口に「日本語教師」と言っても状況は様々です。
今回紹介するのは、あくまで平均です。場所や雇用形態によって状況に違いがあることは、考慮してご確認ください。
日本語教師の平均年収
日本語教師の平均年収は、150〜300万円です。ただしこれは常勤講師と非常勤講師を合わせて算出された数字です。
非常勤講師は、週に2〜3回や1日1〜2コマなど、週5日フルで働いているわけではありません。よって、常勤講師の平均年収はこれより少し高くなると言えます。
■参考:日本語教師の給料・収入・年収は?給料アップを目指す方法も紹介!|BrushUP学び
日本語教師の平均月収
日本語教師の平均月収は、20万円以上です。海外就労の場合、働く国によって物価が異なるので、月収も現地の物価に沿ったものとなります。
日本企業の駐在員として海外に行く場合は、日本より物価が安い国でも、日本基準の給料を貰えます。しかし日本語教師の場合は、現地の物価に沿った給料がほとんどです。
■参考:日本語教師の給料・収入・年収は?給料アップを目指す方法も紹介!|BrushUP学び
日本語教師は売り手市場
日本語教師は売り手市場です。つまり日本語教師の需要に対して、日本語教師の数は足りていません。
そしてこの傾向はこれからも続くと考えられます。理由は大きく以下の2つです。
- 外国人観光客の増加
- 外国人労働者の増加
現在は新型コロナウイルスの影響で、外国人観光客は全くいなくなっています。しかしそれまでは、東京オリンピックに向けて日本の外国人観光客の数は右肩上がりでした。
新型コロナウイルスが治まれば、また観光客は増えるはずです。そして日本を訪れた方の一部は、日本に興味を持って、日本語の学習を始めます。
また、技能実習生をはじめとする外国人労働者の数も増えています。日本で働くということは、日本語を学ぶ必要があり、日本語学習の需要も増加が見込まれます。
もともと人手の足りない業界なので、コロナ禍であっても就職活動市場に有効求人が出回っている希少な業界でもあります。
給料も需要も上昇傾向
再び日本語学習の需要が増えれば、給料も増えます。なぜなら日本語教師が足りなくなるので、お金を多く払ってでも日本語教師を雇いたいからです。
確かに現状では、非常勤講師の場合、日本語教師だけで生計を立てることは難しいかもしれませんが、これからの日本語教師の未来は明るいと言えるでしょう。
まとめ
今回は日本語教師の給料事情について解説いたしました。日本語教師の給料は、働く国や雇用形態によって様々です。
今後オンラインで日本語を教えられるようになったり、日本語学習の需要がさらに増えると、状況はより良くなっていくに違いありません。
日本語教師になるための学習を始めたい方は、それと同時に、日本語教師に関する情報についても調べてみると良いでしょう。