職場での会議や大学の講義など、様々なことがオンライン化されている昨今。「日本語教師ってオンラインでもできるの?」という疑問を抱いた方もいるのではないでしょうか?
そこで本記事では、在宅・オンラインでの日本語教師について、現役日本語教師の私が解説していきます。
目次
在宅でも日本語教師になれる
結論として、在宅でも日本語教師として働くことは可能です。
オンライン英会話スクールが急増しているのと同じように、日本語学校のオンライン化も進んでいます。
オンラインでの日本語教師には様々なメリットがあります。
例えば以下の3つです。
- 場所や時間に囚われずに働ける
- アルバイトや副業(複業)など形態を気にせず働ける
- 子育てや仕事の合間にも働ける
日本語学校のオンライン化は徐々に進んできています。しかしまだまだ教室での授業の方が一般的というのが現状です。
在宅での日本語教師としての働き方
オンラインで授業を行っている日本語学校に就職することが、最も一般的な在宅・オンライン日本語教師になる方法です。
しかし、在宅・オンラインの日本語教師になる方法はそれだけではありません。
個人で教える
日本語学校で働かずに日本語を教える、つまり個人で日本語を教えるという選択肢もあります。
SNSや掲示板、言語交換サイト経由で日本語学習者とコンタクトを取ることで、個人でも日本語を教えることができます。授業はLINEやSkype、Zoomなどの音声通話アプリを使用します。
基本的には、こちらが日本語を教えて、その対価として相手の国の言語を教えてもらうという形が一般的です。しかし双方が合意すれば、お金をいただいて日本語を教えることも可能です。
ただし、お金の管理やトラブル対応など、全て自分で管理する必要があり、少々大変です。
資格は不要
個人で日本語を教える場合には、資格は不要です。一般的に日本語教師になるためには、日本語教育能力検定試験の合格や、420時間の日本語教師養成講座を修了する必要があります。
しかしながら、個人で日本語を教えるのであればこういった資格は必須ではありません。日本語を教える能力さえあれば自由に授業ができます。
これからはオンライン日本語教師の需要が拡大する?
これからはますますオンライン日本語教師の需要が拡大します。なぜなら日本語学習者の数は今後も増加していくからです。
近くに日本語学校がなくて学校に通えない学習者もいます。しかしオンラインなら住んでいる地域に関係なく日本語を学習できますよね。
また最近は新型コロナウイルスの影響によりオンライン化が物凄い勢いで進んでいます。現状日本にいる日本語教師が海外に赴任することは以前よりも難しくなっています。
そんな中、オンラインであれば日本にいながら世界中の日本語学習者に授業を届けられます。
日本語教師養成講座は受講しておくべき
日本語教師に関する資格を持っていなくても、個人であれば日本語教師として働くことができます。しかし可能であれば、「日本語教師養成講座」は受講しておくべきです。
なぜなら、日本語教育に関する正しい知識を身につけた方が、日本語学習者にとっても教える側にとってもメリットになるからです。
我流で教えることもできますが、お勧めできません。しっかりとした機関で、正しい日本語教育を学びましょう。
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まとめ
在宅・オンラインでの日本語教師について解説しました。在宅・オンラインの日本語教師の需要は今後拡大するでしょう。
しかし在宅やオンラインだからといって、日本語教育に関する正しい知識が不要だというわけではありません。いずれにせよ、正しい日本語教育に関する知識を身につけましょう。